「またなの、貴方達!いい加減に私達に近寄らないで」
「俺たちは今まで知らなかった仲間と仲良くなりたいだけだぜ?」
「うっ……」
言葉につまるリリー。
「私は別に、仲良くなりたくないです」
「…え?」
予想外の言葉に固まる4人。それを気にもせず話し続けるアリア。
「変に私の事を裏で調べたり、しつこく付きまとう様な方と仲良くできる自信はありませんわ。どうぞ、お引き取り下さい」
有無を言わせぬ調子で言い切ったアリアはリリーと共に作り終えた薬を一番前にいるスラグホーンに提出すると荷物を抱えて早々と去っていった。
「一筋縄ではいかない女の子だね」
リーマスの一言に思わず頷く3人。下を向いていたピーターふと彼女が立っていた所に何かが落ちているのを見つけた。
「ねっ、ねえ、これ、オーランドさんが落としたのかな?」
「これって…」
「チューブ?後チューブが入ってたこの封筒は…ブラック家の家紋じゃないかい?」
「なんだと!?貸せジェームズ!」
奪うように取り上げるシリウスの目に映ったのは見馴れた2匹の黒犬の紋章。紛れもないブラック家の紋章であった。
「なんで、あの女がこれを…」
「………君の弟にでも、この事は聞かなきゃだね」
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