次の日私は慣れない分厚い眼鏡に苦戦していた。今までは呪文に頼っていたが、彼等はこれから未知のイキモノである私をきっと探しにくる。不思議な、そして強い魔法には人一倍気付く彼等だ、油断は出来ない。マグルがするように、私は唯一の自慢の黒髪をリリーに二つに結ってもらった。ついでに顔を隠すため分厚い眼鏡を装着した。よろけつつ夕食をとるために大広間に向かった。

入り口に近づくと、リリーと悪戯仕掛け人である彼等が何やら話をしていた。これは、マズい。リリーがブチギレてる。


「気安く名前で呼ばないでポッター!貴方と話す事なんてこれっぽっちもないわ!」

「おいエヴァンス、少しは話ぐらい聞けってーの」


リリーとシリウス・ブラックが睨み合っている。このままじゃあ本当に危ない。私は深呼吸をしてから歩み寄った。


「リリー、行きましょう?ご飯は僕妖精に持ってこさせるわ」




ループは廻り続ける。
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