問.ブラック兄弟はどんな人間か?


「なまえせんぱーい!」

「おーいなまえーっ!」


き、きたきたきたきたー!



メーデーメーデーメーデーデーメーこちらなまえ(、ちなみにピチピチのグリフィンドール4年生よ☆)、大 ピ ン チ に陥っております…っ!

…右よーし左よーし、前よーし後ろよーし………よし、奴らは居ない。只今大広間前を通過し――「なまえせーんぱーい!」「捕まえたぞなまえ!」


…………………。



なぜか、追われています。それはかの有名なシリウス・ブラックと、その実弟レギュラス・ブラックにです。始めはいい子たちでしたよ?うるさい悪戯好きうざいヘタレ、純血だの貴族だのスリザリンだのグリフィンドールだのマグル好きだのetc…。とにかくそういう事を除けば。でも毎日ぐちぐち煩いんで
一発殴ってみたら(←)、「…ほ、惚れ(まし)た」と逆の立場になってしまった。なぜだ、ジーザス!しかも2人とも!?!?


ガシッ ギュッ
…ガシッ?、ギュッ?


「捕まえましたよ、先輩」

「ゲットだぜ!な、レグ!」


「レッ、レギュラス…シリウス…」

「嫌だなあ、先輩ったら、"レギュv"って呼んで下さい」


「(v付き!?)イイエ、ダイジョーブデス」

それでは!と片手を挙げて去ろうとした瞬間、目の前がレギュラスの胸でした。うぉおい、逞しいじゃねーかい!


「!ちょ、ここ大広間の前!」


「あ!ずるいぞ弟!」

「なまえったら、照れてるんですか?赤い頬がとても可愛らしいですよ」

「そーゆー事じゃない!って、呼び捨てかよ!」

「え〜僕たち、付き合うんだからいいじゃないですか」


なんなんだ、この年下…っ、とき★きメ☆リアルか!?は!危うく変な方向に逝ってた…。

「ずるいぞ俺がなまえと「黙れ」…ハイ」

「レ ギュ ラ ス 」

「あぁ、ちゃんと告白してませんでしたね」

さりげなく腰に手ぇ回すな、熱っぽく期待した目で見んな、匂いかぐな髪くるくるすんな。背筋がゾワリとするのを我慢しながらもこの馬鹿たちを城の外まで引っ張り出す事に成功した。(兄貴の方が胸やら尻をもみ撫でするので制裁しておいた)


「なまえったら、恥ずかしいんですか」

「なまえは可愛いな!」

ふわりと笑った顔が綺麗だった。思わず間抜けな表情でそれを見つめる。ぶはっ!とレギュラスが爆笑する(…)。ぶぶっ!とシリウスが爆笑する(…)。


「そっ、そんな変な表情はやめてく、ひっくださいよ」

「だ、だよな…っ、台無しだぜ?っく」


「…悪かったね、ブサイクでー」


自暴自棄になりながらレギュラスに背を向ける。すると背中が急にに暖かくなった。



問.ブラック兄弟はどんな人間か?


答.変態で変人だけど―――ドキドキしちゃう奴らなんですよ、まったくもう。








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