「びゃくらん、」


「おや、どうしたのなまえ」


パソコン画面から顔を上げて白蘭は私に微笑んだ。もう真夜中過ぎているのに白い服に身を包んだまま、報告書に目を通したり、命令を文章にして送ったり…。入江さんを困らせながらも、なんだかんだ仕事はしているみたい。


「まだ寝ないの?」


「後少しだから、コレが終わったら寝るよ」

…うそつき、そう思ったけどその言葉は夜の闇に溶かしてしまった。あの時と一緒。なんで私を此処に置いてくれてるのか聞いた時と一緒。私はナリソコナイ。人間でも、兵器でもない。だから、役に立つ。それを見越して彼は私を傍に置いてるだけなんだもん。ドクドクと心臓、が鳴る音が聞こえる。胸に手を当てると微かに脈動が伝わる、嗚呼生きてる。ただ、彼と共に。



He loves me,

He don't

He'll have me,

He won't,

He would if he could,

But he can't

So he don't.


彼は私を 愛してる

愛してない

彼は私の恋人になる

恋人にならない

彼はできれば そうしたい

でも そうできない

だから そうしない



マザーグース(合ってるかな?)の一節です。とりあえず、歌というより詩?ですね。







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