「ドーはドータチンのードー、レーは劣化のレー、ミーはみーそじーのミー、ファーはファックのファー、ソーは損得意ー、ラーは乱暴のラー、シーは皺増えたー、さあうーたーいーまーしょーっ」



「なんなんだその歌………ってな、なっなんで、そのあだなを…って俺は三十路じゃない!」


「へっ違うの?今臨也さんが流して―――」

「お、折原臨也ぁあぁーーっ!」



門田さんは走り去っていった。…………あ、私今逆から来たんだけど、…まいっか。


「なまえちゃんったらーほんとドタチンからかうの好きよねー!」


「これは世間一般的にいうツンデレだね!」

私は大笑いしながらワゴン車に乗り込んだ。いつも彼が座っている助席シートに座る、こうするとあの人と同じ目線、考えができそうで私のお気に入りの場所だった。でも私がお気に入りの席のように彼もその席によく座る。だからあまり座る事のできない、所謂VIP席であったりもする。


「んふ、早く帰って来ないかなー?」


ほら、またあの歌を歌っちゃうよ。







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テーマ「人外ファンタジー」
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