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昨日は疲れた。本当に疲れた。会う人会う先生に驚かれた。……そりゃそうだよね、本人だってびっくりだもん。クィデッチ大好きで有名なボーイッシュなあたしがスカートなんて穿いたらね。ふ、ふふ、ははは。……………はぁ〜。チラリと床に置いてある紙袋を見た。リリーに渡された明日の、服。
「今日は清楚な感じだったから明日はちょっとお姫様みたいな感じにしましょ!」
「……り、リリー…」
「うふ、ふふ、うふふふふふ…」
「カムバック昔の可愛いリリーっ!」
右手にはピンクのナニカ、左手には化粧道具…慌てて逃げようとしたけど扉には魔法がかかっていた。……さすが、学年上位。
「ほら、着てみて♪」
「………は、い」
それは薄いピンクのワンピースだった。それに白いモコモコ付きのニットコートを着せられ、ナチュラルメイクをほどこされた。髪が短すぎる、と同じ栗色のゆるく巻いてあるカツラを付けさせられる満足そうにリリーはあたしに鏡を見せてきた。
「あ、たし……がコレ?」
「そうよ、女の子って感じね!」
それからリリーに言われるがままに外に出た。ひ、人の視線が気になる…っ!でもまた昨日よりさらにあたしだって気づいてない、みたい。
「リリーアンテナに反応あり!!やっぱりリリーっ!」
「げっ……まぁいいわ、ポッター!この子可愛いでしょ?シリウスに勉強を見て貰いたいそうよ」
「り、りりリリりリリーが応えてくれた…!もちのろんだよ待ってろシリウス!君の元にこのかわいこちゃんをデリバリーするよ!そして僕はリリーと…ぐ、ふふ…ふはは…」
がっちりと腕を捕まれてあたしは仕掛け階段に突き飛ばされた。それから…図書館にいった。
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