マートルの叫び声をBGMにシリウスたちはマグル式で掃除をしていた。リーマスとピーターはシリウスとジェームズの監視役として入口に立っていた。

「マグルは大変だね、手でそんな汚い所を掃除するなんて…」
「じゃあお前やるか?」
「あははははは………シリウス」
「すっすすすすいません!」
「ヘタレだなあ我が友よ」

ジェームズは一瞬親友の行く末に不安になった。

「…そういえばお前、エバンスを誘えたのか?」
「よくぞ聞いてくれた相棒…!!!僕は!リリーと!ダンス!するんだ!!」

高らかにそう叫びながら小躍りするジェームズに3人は顔をしかめた。これから数日間はこの惚気話に付き合わねばならないからだ。マートルの叫び声がまた更に酷くなった。

「そういうシリウスはユウナを誘えたのかい?」
「………一応、誘った」
「ヘタレなシリウスにしては意外だね」
「ムーニー…俺だってやるときはやる」

そう言った割に少し元気のないシリウスにピーターは首を傾げた。代表してリーマスが口を開いた。

「どうしたシリウス、まさかだけど、まだ返事を貰ってないんじゃないよね」
「……………」
「あと1ヶ月を切ってるんだよ!?この頃ユウナは人気高いんだし返事をもらってこい!」

シリウスは返事を貰うことよりも人気が高い、のところで再起不能になった。ブラシが手から滑り落ちた。

「…早くOK貰ってこい」
「…………あぁ」



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