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仕方なしに鏡の裏の隠し通路を教えると、シリウスとジェームズはキラキラと顔を輝かせて羊皮紙に熱心に書き込みをしていた。最後に杖をトン、と叩くとホクホク顔で羊皮紙をさっさと丸めてしまった。
「ありがとうユウナ本当に助かったよ!」
「どーいたしまして」
「え、…………どこにあいつがいるんだ?」
「ここに」「あたしが」
「………………………………」
「…?」
「…っ、えええええっ!こ、この女の子が、ユウナ…だと…ってハッ!今日はエヴァンスが任せろって日だった…!」
「………今さらかよー」
…なんなんだこの犬。本当に気付いてなかったのか!馬鹿じゃないの、ってあ、馬鹿か。いやここは馬犬?鹿じゃこの天パメガネになるしね。
あたしはスカートの裾をちょっとつまんで笑ってみせた。すると犬がコケた。ほんっっと失礼なやつ!
「わ、わわわわわわ!」
「おいシリウス、頭大丈夫?」
「………これは重症だね」
なにがだメガネ。
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