薄いピンク色のドレスに身を包み、私は大きなパーティー会場へと足を踏み入れた。既にそこにはたくさんの人が集まって楽しそうに談笑していた。な、なんかマフィアって感じじゃない…。近くのボーイからカクテルを貰い一口、すると向こうから小さな黒いスーツを来た懐かしい姿が見えた。
「久しぶりだな、美々…いい女になったじゃねーか」
「お久しぶりリボーンちゃん、褒めたって何も出てこないわよ?」
「ダメツナには勿体ねーな」
ぴょんと私の肩に飛び乗り、ニイッと笑うリボーンちゃん。ツナ、という言葉に一瞬動揺したけどなんとか笑顔で誤魔化した。
「リボーンちゃんが居るってことは…」
「コロネロ達に聞いてねーのか?このパーティーはな―――」
リボーンちゃんが何か言いかけたけど、司会の人の声でそれは遮られた。
「お集まりの皆さん、次期ドンボンゴレ沢田綱吉様です」
ステージに現れたのは、真っ白いスーツを着こなし、微笑みを浮かべた綱吉だった。そういえば、今日って綱吉の誕生日じゃない。
「ドンボンゴレのお披露目パーティーなんだぞ」
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