「お前が美々かコラ!」


「おい馬鹿!急に言うから驚いてるだろう!」


学校帰りにリボーンちゃんみたいな赤ちゃんが私の目の前に現れた。頭には鷲が乗っかっている。その隣には……女の子の赤ちゃん?


「あの、何か私に用かな?」

「大有りだ、コラ!」

「雲雀恭弥に頼まれて美々の家庭教師になったラル・ミルチ、こいつはコロネロだ」


……………え、こんな赤ちゃんが、私の家庭教師?恭弥くんは一体何を考えてるんだろう…。そんな私の考えに気付いたのか、鼻でコロネロちゃんに笑われた。


「言っとくが俺たちは強いぜコラ!」


「自分で言うなお前はまだまだだ!」


「なんだと!コラ!」


「昔の教官に向かってなんて言い方だ!!」

………随分と口達者な赤ちゃんだな…。現実と夢の世界を5分は行ったり来たりしているとようやく決着がついたようで私と向き合った。―――コロネロちゃんのほっぺたが真っ赤になっていた。


「美々、お前を鍛えてやるがその前に家に帰った方がいいぞ」


「………え、それどーいう事なの?」


「帰れば分かるぜ」



なんか胸騒ぎがした。ラルちゃんとコロネロちゃんを置いて私は家へと急いだ。見慣れた彼の家の前を過ぎて自分の家へと滑り込んだ。


「あら、美々おかえり、早速で悪いんだけどイタリアに行くわよ」


「は、え、なん、で……」


「お父さんの転勤が決まったのよ、あさってには行くから明日は1日中お引っ越しの準備よ!」



嘘だといって下さい神様。


 

 


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -