「ねぇ美々、君はもっと食べるべきだよ」
「雲雀さん……」
思い出深い屋上でねっころがりながらぼんやり空を眺めていると、逆さまの顔がアップで覗きこんできた。あー綱吉とは違うタイプのかっこよさがあるなと他人事のように思っていた。そんな私にムッとしたように口を尖らせて文句をブツブツ呟いてた。少し笑って私は身体を起こした。
「今って授業中ですよね?」
「僕は授業になんかでなくてもいいんだ、それより…君こそでるべきなんじゃないかい」
「自習だし、いいんじゃないですか?」
私の答えに興味をなくしたのか隣に座る雲雀さん。ヒバードに構いながら口を開いた。
「沢田綱吉のせいだろ?」
「…………っ、」
「僕なら君を悲しませないのに」
「…………え」
あり得ない言葉に脳が活動を停止したようだった。口をパクパクさせる。そんな私に雲雀さんは、笑って身体を引き寄せ抱き締めてきた。……そん、な。
「好きだよ、美々」
駄目よと言う言葉は雲雀さんの唇に消えてしまった。