気絶してそのまま眠っていたようだ。引き戻されるような感覚、そっと瞳を開けると心配そうにティキとワイズリー、デザイアが顔を覗き込んでいた。


「目を醒ましたのぅ」


「全くびっくりさせないでくれよ」


「…ごめん」


謝った時丁度ぐすん、と鼻をすする音がした。目だけそっちに動かすと千年公がベッドにいた。目の端には涙も見える。ベッドの端には腰掛けるロード。…北米支部での戦いはどうなったの?そう思ったら映像が頭に流れ込んできた。―アルマ=カルマのアクマ化、アレンの14番目への覚醒への兆し、ユウとアルマの戦場からの退出、サードエクソシストの暴走…。

「アレン…14番目…」

呟きに反応したティキがこっちを見た。私はそれを遮るように目をつむった。嫌な、予感がする。それは千年公の急な目覚めで知らされた。

―あいつが、現れた―





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