「いいですか伯爵、あと「14番目」もよーく聞け…」


「……」

「ほう」


「僕は悪魔払師アレン・ウォーカーです、それ以外に死んでもならない!!」


マシンガントークにあの伯爵やティキもびっくりしていた。私はアレンらしい、と笑った。不意にアレンが私を見る。


「シャオリー、貴女はどっちの味方なんですか?」


「…わか、らない」


アレンが表情を暗くした。なにか言おうと口を開かせた途端、私とワイズリーの目の前を風が通る。

思わず反射神経で千年公の所まで吹っ飛んで鎌を取り出す。私とティキはユウの攻撃を防いでいた。


「ちっ」


「ユウ、止めて!」


「黙れ、裏切り者」


「!」


私の手が震える。ユウはおもいっきり後ろに跳びずさった。いつの間にかデザイアスがひっくり返ってサードがアレンの手により助けられていた。


「神田!キミ動けたんですか!?」


「悪いかよ」


「悪かない…ですがだったらなんで今まで固まってたのか大変気になります」


「脳天潰されて起きたらココにいたんだ、状況理解すんのに時間かかったんだよ」



唯一の出口に向かいながらロードのリボンを奪って髪を結び直す神田、サードを支えながら逃げるアレン。

私とデザイアスが手を動かすとアルマ・カルマの水槽から沢山の導管がブチ破って出てきた。


「ゴメンね、アレン…でも本当に状況を理解しなくちゃ」


「とくに「14番目」、「二度と教団へは帰さない」って言ったよね?」



さあ、アレンの退団パーティーの始まり始まり。




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