ぐしょ!


「あ、千年公…」


「どけって言ったろ千年公…」

「は、伯爵!?」


「ようこそアレン・ウォーカー」


ティキにそう言われて、そこでやっとアレンは今の状況に気付き顔色を変えた。そしてここが北米だと知り、動揺を隠しきれていなかった。急に立ち上がった神田とその傍で座っている私に目をやる。


「神田?え、なんで……ヨルダンの陣営を守ってたんじゃ……ってシャオリーもなぜここに…?」


「陣営ならとうに全滅してるわ」


「驚いたかい?お前はこのサードを助けにきたつもりだったんだものね」


「!!、トクサ!!」


「……っ、使徒…マダラオはどうしました…」


「あーマーシーマが相手してるぜ」


マダラオはそのまま苦しそうにデザイアスの危険性を説いた、私は静かにデスサイズをトクサの首筋に当てた。


「!」

「それ以上喋ったら首が飛ぶわ」


「シャオリーっ、貴女はなんでそこにいるんですか!」

「…」


「貴方は僕の…僕たちの味方でしょう!?」



私はそっぽを向いた。話す事はない、―――今は。デザイアスはドSを強調して言う通りにしろと脅していた。


………デザイアス、あんたって…。


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