「でも我が輩はアダム第1使徒「千年伯爵」でスカラ」
過去の出来事を思い出していると、すぐ近くから爆音がした。…向こう側から攻撃を仕掛けてきたようだ。それをいとも簡単に跳ね退ける千年公。千年公の後ろから現れるレベル4たち。思わず吐き気がした。
「「千年伯爵」は立ち止まらナイ…エクソシストの「心臓」を暴き神様を闇に召すマデ」
ニヤリと笑いながらステッキを前へと向ける。
「何があろうと立ち止まることは許されないノデスv」
その言葉と同時に私とレベル4は北米支部へと突入するべく前へ飛び出た。
……ごめんなさい、みんな。
* * *
「――シャオリーっ!?どうしてここに…」
ジョニーが声をあげた。中央庁と支部長クラスの人しか、私が消えた理由を知らないから。心なしか長官やレニーの顔色が悪い。……何も、知らないくせに。
「家族と居ることの何がいけないの、ジョニー?」
歪みを、正すために。
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