「ねぇ、ぜーんぶシャオリーが悪いんだよぉ?」


座り込む私を覗き込んでロードは無表情に言った。目の前にはあの人、綺麗な真紅の服を着こなして眠っている。



「イノセンスに選ばれた気分はどぉ?さぞかし気分はいいんだろうねぇ…ねぇ、シャオリー」



「そ、んな…だ、だってろ、ろ、ロード…私は…ノア「裏切ったくせに家族だなんて言わないよねぇ」…っ!」



お腹に剣が突き刺さった。剣を伝って赤が流れる。


「シャオリーのせい、家族なのに、家族だったのに…14番目も、シャオリーも………」


珍しくロードの声が震えた。



「どうしてボクらを裏切ったの…」



こちらの方が泣きそうになった。冷たくなった14番目の頬を赤い血が涙のように伝った。そして、私の目の前も真っ暗になった。




「どうして、ボクを置いてくんだろうねぇ…」



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