ゆらゆらとまるで波に漂うような感じがした。赤くなった瞳をパチパチと瞬きしながら出窓の傍に歩み寄った。また、無意識に涙が出ていたらしい。小さくため息をつくとガラスが白く曇った。私の未来と同じ…。少し力を解放してみると、パキッと音がしてガラスにひびが入った。……直してもらわなきゃ。私は強くなくてはならない。気高く、気丈に奮わなければならない。



私はトゥーランドット。
人を惑わし、翻弄する姫であるから。




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