「ろーとタマ姫タマレロ!」
「分かってるよぉ、ほんとにシャオリーだねぇ」
新しいホームからの任務が終わりバインダーのいる宿へと向かおうとした途端に声がした。振り向いたらぎゅっと腰に回る腕。――ロードだった。懐かしい家族に涙が溢れそうになる。でもトゥーランドットとしての自分が長かったためか、ぐっと堪えてしまった。ロードは少し違和感を感じたようだが再会の感動が大きくキャピキャピしながらさらに強く抱きついてきた。
「ねぇねぇホントに覚醒してるってぇ?」
「……全部ではないわ」
信じてないの?そう問うと、僕はシャオリーを信じてるよぉと頬を寄せながらロードは笑った。いつの間にかレロはティキに遊ばれてる。
「よぉシャオリー、久しぶりだな」
「なんであんたここにいんの?」
「(…)…迎えに来たからに決まってんだろ」
ところで、とティキは私の服を怪訝そうに指差した。真っ黒なロングワンピースの事だろう。これはクロスの為に喪にふくしてるのだ。そう言うと気まずそうにティキは傘を回した。
「さぁ、おうちにかえりましょう」
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