「14番目」と「15番目」が恋仲だったなんて…、そしてそれが僕とシャオリーがノアの宿主…っ。それらは偶然か必然か。それでも僕は彼女との繋がりがある事を喜んでいる。愛していると思っている。でもそれは僕自身の気持ちか、「14番目」の記憶(メモリー)なのか…、分からない。


「僕は自分の道を進んでいるつもりです、でも―――」


「自分をしっかり持ってアレン、私みたいに変わらないわけではないもの」


目の前には肩を寄せ合ってリナリーとジョニーが寝ている。向かいのソファに座った僕の両肩に手を置いて覆い被さるように顔を覗きこむシャオリー。団服の胸元から谷間がチラリ、ワザとじゃないところがずるい。嗚呼貴方は僕とノア、どちらを見ているのだろうか。


「シャオリーの事は大好きです、愛しています、独り占めたいくらい、僕だけを見ていればいいのにと思うくらいに」


「嬉しいわ、両思いよ」


「っ、貴女はどっちの僕を求めてるんですか!」


「………アレン・ウォーカーに決まってるじゃない、その白い髪、銀の瞳、ペンタクル、身体、傷、その左腕、思考、視線、声、体温…、全て愛してるし私のモノにしたいのよ」



破顔という言葉がぴったしなくらいにアレンの顔は驚きと不安と、疑問と愛と……"狂気"が含まれていた。嗚呼、歪んでいる僕ら。だから形ある、愛し合うことを必死に求めてしまうんだ。


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