「ったく、なんでシャオリーなんかが宿主なんだ」


「……文句あんの?」


「狙ってた女がノアじゃあなー」


「ほんっっっと、失礼な奴」


それでも2人の距離は恋人を思わせる程近かった。小さめのソファに重なるように座り、ロマネ・コンティを口元に運ぶ。時折クロス元帥の指がシャオリーの髪先に触れ、黒が揺れる。そんなシャオリーもクロスの赤い髪を弄びながら思い出話に興じた。


ちなみにここは中央庁。そろそろアレンが呼び出される。鴉の内の1人、――多分リンクね、そいつが私たちを別室に案内する。私と14番目の関係は暴露しておいた。特に私は困らないし、端から見ればアレンと同じような立場になる。ふふ、素敵よね?リナリーや神田は心配そうだった。(ラビは複雑そうな顔だったけど!ははは)沢山の鴉が監視する中私たちはワインを楽しんだ。ふと部屋に近づく気配、クロスは煙草をくわえながらソファの後ろにある窓辺に近寄って外を見た。その瞬間に扉が開いて、彼が不安そうな顔で入ってきた。さあ、ショータイムの始まり始まり。


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