「リベンジできるこん時をまってたぜ」
「その刀をしょった犬が貴様のボンゴレ匣か」
「まあそんなところだ」
そう言って武くんは次郎という秋田犬を紹介した。可愛い……、思わず見入ってしまった。それから見えないミサイルが武くんに襲いかかる。危ない!、そう言おうとしたけど機敏な動きでそれらを避け、さらに幻騎士へ攻撃をしかけた。本当に、強い…!
「行っとっけどこれからだぜ、オレ達の本気は」
スクアーロさんとの修行で、大きく変わったみたい。画面に雨燕の小次郎が刀と合体して長刀になった。幻騎士もヘルリングに精神を喰わして何倍もの力が滲む、でも急に様子が変になった。……どうやら部下、という立場に不服があるらしい。「、ふーん」と兄さんが面白そうに笑った。ブルーベルと兄さんはさっきからお菓子をもちゃくちゃ、もしゃもしゃ。
「びゃくらーん、あんなこと言ってるよ」
「だから幻ちゃん好きなんだよ」
「?」
「人としての器の小ささがいいんだよな〜小さい器は僕の手のひらにすっぽり入る♪」
酷い……兄さん!なんで人をモノのように言うの?あの人は、白蘭兄さん、貴方を慕って、敬って、ついてくと決めてるのよ?それを、用が済んだら捨てるような口調で言うなんて…。握った拳からポタリ、と血が流れ出た。何が、兄さんをこんな風に変えたの?昔の兄さんは、もっと優しかったのに…。
――篠突く雨――
武くんが、幻騎士に勝った。
「あーあ、幻ちゃんとはサヨナラだ」
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