ツナくんと京子さんが帰ってきた。京子さんの顔つきを見て、私はツナくんが秘密にしてた事を明かしたんだなと分かった。すぐにツナくんはハルさんにも説明したようだ、ビアンキさんが慰めているのをチラリと見た。私は皆が集まっていそうな、いつもジャンニーニさんやリボーンちゃんがいる作戦室に行った。近づくにつれてなにか騒がしいと思った。



チカヅクナ、チカヅクナ、チカヅクナ



頭の中でリピートされる言葉。作戦室に入った途端に理解した。



「あ、久しぶりー美々」


「に、い、さん……っ」


スクリーンに大きく写し出されていたのは白蘭兄さんだった。ツナくんやディーノさん、隼人くんや武くんなどほぼこの作戦室に集まって画面を凝視している。どうして……、ハッキング?


「あ、とりあえず必要な準備して仲間は全員連れてきてね 少なくとも過去からきたお友達は全員だよ」


「なに!!」


「全員って」


「京子ちゃんやハルも!?」


私はそんな事はどうでもよかった。兄さん、兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん。バイオレットがにんまり私を見ている。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。


「そこに意味があるんじゃないか みんなで来ないと君達は失格だからね」


「兄さん…」


「勿論美々も、もう僕の元に戻っておいで?お遊びはおしまいだ」


「な!?」


「ちょっと待て!!」



また、兄さんに囚われるの…?通信は切れて黒い画面に戻った。私はこの後を覚えてない。唯一、倒れ込む前に誰かに支えられたのと、銀髪がさらりとかかったのだけ見えた、気がする。
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