ここはトレーニングルーム、ディーノさんがやってきたので本格的な修業を始めるそうだ。私も参加していいみたいなので皆と共に並んでいた。ツナくんから修業内容を言われていく。


「お前は正しく開匣できるまで一人だ」


「え!?…一人って一人ぼっち…!?」


「(たしかにあの状態じゃあね…)」



それぞれに家庭教師がつく中で、私は一人余ってしまうのでは、と内心ドキドキだった。

「バジルは自分の修業しながら美々の家庭教師も頼む」


「よろしくお願いします」


「うん、よろしくね」



その時に少しだけ、バジルくんに違和感を感じた。私を避けるような、蔑むような、そんなものを。私たちはそれぞれ他のトレーニングルームに移動した。……きっと、京子さん達に気付いていたのは私とリボーンちゃん、ディーノさんと部下だけだっただろう。




「…それではまず、匣を開匣できますよね、匣兵器を出して下さい」


「は、はい…」


匣に炎を注入し、アテネを出す。バジルくんは少しだけ目を見開いて「天空ライオン(レオネ・デイ・チエーリ)か…」と呟いた。それから雨イルカのアルフィンも開匣した。


「匣は匣同士、人間は人間同士で戦いましょう」


バジルくんは三角の武器を構える、私はこの前この時代の恭弥さんから伝授されたトンファーを取り出した。負けは、しない。バジルくんは丸い薬みたいなものを飲み込み、青い炎を額から出していた。―――ツナくんと色違いの青い炎。

私たちは一斉に相手に飛びかかった。
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