修行が終わってシャワーを浴びた後、恭弥さんに無理矢理着物を着せられた。(名前で呼んで、と稽古をつけてもらってる時に命令されたので前日から名前呼びになった。)どうやら最終確認があるようだ。入って、という言葉にふすまを開くと見知らぬ人が3人いた。私が姿を現すと女の人が立ち上がり殺気をぶつけられた。


「白蘭…っ!」


「落ち着いて下さいラル・ミルチ!この方は美々さんですよ」


途端になくなる殺気、だけど警戒されている。赤ん坊にまで…ハハ。


「ちゃおっす、お前が白蘭の妹の美々か」

「そう、よ…貴方は?」

「オレはツナの家庭教師のリボーン、ヒットマンだ」


………ツッコミどころ満載だったけど、とりあえずスルーしておいた。ツナって、沢田さん?赤ちゃんなのに、家庭教師?彼がアルコバレーノで、最強の赤ん坊だという事を知ったのはまたさらに数日経った後だった。


その後にラルさん、笹川了平さんが自己紹介してくれた。了平さんはボンゴレの守護者でもあるらしい。極限ー!、とよく叫ぶ不思議な人だった。


「なんでこんなところに白蘭の妹がいるんだ?」


「六道骸が逃がしたそうだよ」


「骸もなかなかやるな」


上からラルさん恭弥さん、リボーンちゃんだ。私もそう思う。あの本部タワーから逃げれたなんて凄いと思った。その骸さんはどうやら倒されたらしい。かなり心配だけど恭弥さんが不機嫌そうに「まあ生きてるでしょ」と投げやりに言ってた。…仲、悪いのかな?



「奴は妹を愛してるらしいですから」


「極限に白蘭は慌てて隙が出来るのだな!」


「っ、……」


それから話は続行した。成功率のあの低さにはびっくりした。0.0024%…。私も行こうと言ったら激しくラルさんに止められた。…たしかに私は足手まといになるかもしれないし、敵のボスの妹なんて、過去の沢田さんたちにとっては警戒対象にしかならないよね。私が落ち込む中、話はさらに進んだ。リボーンちゃんは数字に置き換えても無意味だと言った。……そうだといい。私は祈った。彼らの、沢田さんの成功を。

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