白蘭は先程のミーティングのユニを思い出していた。手にはマシュマロをふにふに。昔美々が好きだったお菓子…。ユニは怒っていた、さすがに伝えておくべきだったようだ。コンコンと扉が開く。
「失礼します」
「お、レオ君どこ行ってたの?部隊長ミーティングにいてくれてよかったのに」
「な!いえ…自分は下っ端ですので」
それに入江正一にバレるでしょうしね。骸は少し焦った振りをしてから第11ヴィオラ隊からの緊急報告を口にする。――虚偽の報告ですけどね、クハハ!
「B級以上の部下4名を何者かに暗殺されたとのことです、ありえない状況での殺害とのことで現在調査を急いでます」
ボンゴレの特殊暗殺部隊ヴァリアーの仕業か…、白蘭は少しの疑問を抱きながらもレオ君に問うことにした。
「日本のボンゴレリング回収の増援に第8グリチネ隊と第11ヴィオラ隊のどっちを送ろうかさ、レオ君ならどっちにする?」
「い゛っ、じ……自分でありますか…?ヴァリアーが相手ではさしもの11部隊もすぐには動けないかと……」
妥当な判断だった。面倒だし早く美々の所にも行きたい、そう思い指示を出した。ちょっとした正チャンへのサプライズでグロ・キシニアの事を隠しておかせる。
「さーて、美々とご飯にしよっかなー」
イタリアンは飽きた、他のものを頼もう。隣の部屋に居る美々は何が好かなあと考えながら白蘭は受話器を取った。もう美々は食べ終わってるとは知らずに(…)。
(酷いよ美々ー先にご飯食べちゃうなんて!)
(……レオ君が持ってきてくれた)
(……?!ふーん、)
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