「フランーーー」

「美々どうしたんですかー?急に甘えんぼさんですかーきもち、」


悪いなんて言わせない。もっとぎゅーっとしてあげた。頭の上で「ゲロッ」って苦しそうな声が聞こえた、気が、した。うん気のせいだよねーハハハハハ。ってかさ、彼女に向かって暴言は良くないよね。だからフランが悪い。


「ぐ、ぐるじ…ゲロッ」

「あー、フラン…この香水、」

「ミーがつけてる香水ですか?勿論美々セレクトですよー」


なんて可愛いやつなんだ。フランの胸に擦り寄ると急に顔をがっちりロックされた。思わずボフッと言ってしまった。


「フランー顔上げらんなーい」

「上げなくていいですー今ミーの顔ほてってますからー美々に見せたくないですー」

ふわりと身体が浮く、そう思った瞬間にてくてく歩きだすフラン。


「え、ねぇ!何処いくの?!」

「んーとですねーベットインですー」



どうやら美味しくいただくらしい。仕方ないな、どうぞ


お好きなままに!