明るいのにやけに静かな部屋。そこに男女5人が1つのこたつに入って凝視していた。ごくり、と誰かの喉がなった。テレビから流れる番組。ちょうど芸人が仕掛けに引っ掛かった。男女――若いエクソシストたちは肩が揺れ、髪も揺れ、表情は辛そうであった。そして―――――。


「――…ぶはっ!!」


「ごっくん――きたねーぞラビ!雑巾もって来いや!」

「ガキ使って怖いわね…でもやってみたいわ」

「今度コムイに言ってみよーよ」

「あははそれ言ったら襲いますからね美々」

「!!!!!!!!!」

「おい、酒が切れてるぞ…持ってこいリナリー」

「なに奥さんに言うみたいででででっ!」


しばかれるラビ、ご愁傷様。私とアレンは合掌をした。リナリーはちょっとぷんぷんとしながらもちゃんとお酒を持ってきてくれた。(良い子は20歳からだよ!)


「げっ、眞露かよ…日本酒はないのか」

「ここはヨーロッパよ?中々手に入らないわ」

「チッ…」


あれ、ここに居る方たち未成年…。ふと美々が疑問に思ったが特に口にはしなかった。

「お、お酒は無理です無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理…」

「アレン…一体元帥にナニされたんさ…」

「てか今までトラウマと戦ってたんだね…」


「てかあー!もーすぐで来年なんですけどおー!コレよりカウントダウン的なのに変えよーよ!!」


美々の(悪)酔いの為の大きな声に一瞬静かになる部屋。しかしすぐにわんわんとリモコン争奪戦になった。……別になんでもいいんだけどね。と呟いた美々に神田がチョップを入れた。


「あいでっ!てんめユウくん!めっ!!」

「俺は犬か。その前に名前で呼ぶんじゃねえ!」

「ね、ねぇ…あとちょっとで2011年よ…」

「リナリーカウントダウンのに変えちゃいましたー」

「さすがアレンくん!」

「えー今いいとこだったさー!!」


わちゃわちゃとしたまま残り1分とテレビ画面の端っこにカウントダウンが始まった。さすがにみんな静かになり、固唾をのんでじっとその数字を見つめた。



20――


10――


5――


2――

1――


「「「「「A HAPPY NEW YEAR!!!」」」」」



-!-!-!-!

ちょっと遅れましたが(´;ω;`)
そして最後に神田もちゃんと言ってくれた感じに収まりました←