きっとあの人にとってのミーなんて、ただのヴァリアーの幹部の1人、ぐらいの存在でしょー。でもミーにとっては只の(師匠並に)ヘンテコな人、だけではすまないようですー。


「あーまじで美々センパイっておかしすぎ―――」



バコーンッ!



「なに馬鹿な事言ってんのよ、フラン」


「ってー、さすがセンパイ手のひらには自信がありますねー」


「…まじで刺すぞゴラァ」



…ちょっとくらい事実を言おうとしただけでガァガァとアヒルのよーに煩いですねー。だから男に逃げられたんですよー、ザアマミロー。


「まったくーもう少しレディらしくした方がいいですよー」


「ほんとに黙ろうか、くそガエル」


「まーもし貰い手が居なかったらミーが美々貰ってあげまーす」


「………」


「…?」



急にうつ向いて押し黙ってしまった…。んー照れたんでしょーかー?んな、ワケないですよねー。そう納得してると勢いよく真っ赤な顔がガバッとこっちを向いた。


「いっ、言ったならちゃんと責任取んなさいよねっ!」



そう言い逃げ去っていった。えええ、コレって両想いってやつですかー?珍しくミーの心臓がバクバクと軽快にリズムを打った。