「ねぇ君にはこんな簡単な書類も書けないの任務の続きみたいなもんだからちゃんと書いてもらわないとこっちが困るんだよね美々のおかげで何人もの人の命が危険に晒される可能性だってあるんだよもう少し真剣に取り組んでくんでもらわないとまじで給料減額するよ任務増やすよヒバリさんと組ませるよ全く迷惑じゃないか今回の任務だって危なかったそうじゃないかこっちはヒヤヒヤしたよもっと簡単なボンゴレのメイドにでも転職しようかそうするかオイコラ聞いてんのか」


「…ボス、泣きそうっス」


「黙れコーヒー」


「あたしはコーヒーじゃ――――」


「コーヒー淹れてこいって言ってんだばーか」



あたしのボスは黒い。あの長セリフを噛まずに一息で言うあたり流石天下のボンゴレ10代目。…関係ないか、とりあえず厳しい。守護者の山本さん曰く、昔は可愛かったらしい。何があったんだこの10年でオイリボーンさん。しぶしぶコーヒーを淹れて持っていく――「遅いノロマ」……っ、くそあのヒットマンめぇえぇっ!


「………、お待たせ、しました」


差し出したカップを手に取りすするボス。黙っていればかっこいいのに…。

「…まぁ、無事でよかったよ」


「え、」


カップにまだ口をつけたまま、目を左に逸らすボス。………いまキタ。顔が、熱い。



ツンデレ綱吉、きゅん←
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