「気に食わないですね」
「?何がミーノス」
「その冥衣は露出が高すぎです!」
「は、はぁ…」

仕方ないではないか、この冥衣は私がデザインしたわけじゃないし。くだらないとミーノスを放っておこうとするも、気に食わないと言い放った奴は糸を使って私の動きを封じた。

「てンめぇ…削ぐぞ!」
「その前に私が貴女を刻みます」
「……っ」

ミーノスが少し指先を動かしただけで身体の糸がきつくなった。…悔しい、だがさすが三巨頭。力だけはある。

「は、なして…!」
「…嫌です」

そういって冥衣をつう、と日焼けの一切ない白い指先がなぞる。たまに露出した肌にも指が走りぞくっと背筋が伸びた。Sっ気強いミーノスはそれに気を良くしたのか今度は唇を這わせてきた。さすがの美々もそれは嫌だとばかりに身体を動かすも糸が食い込むだけで状況は解決しなかった。

「ん、…うあ…や…」
「喘ぐなんて厭らしいですね」
「ち、が…うぅっ!?」

ちゅ、とミーノスが吸い付いてきたのは顕になっていた臍。あまり人が触れないそこへの優しいキスに身体から力が抜けた。腰に手を回し支えてくれたのは元凶でもある奴、だったが。可笑しそうに笑うミーノスに顔がほてるのを感じた。