なぜミシェルは屋根裏に鎖で繋がれていたのでしょうか。ここは私も他の考察と同じ事を考えました。

「檻の中の花」から分かるこの時は1880年代(1887年に1つ目の事件)。女より男の時代、どの家庭も男の子がほしかったのではないでしょうか?また男系家族の可能性もあります。

つまり「女」のミシェルは不要、屋根裏に追いやったのでは…?
ミシェルという名前も男の子の名前です。

それでも家族には違いないから最低限の食事と玩具(白いキャンバスと3色の絵の具)を与えたのでしょう。

始めはただ絵を描いていただけだったが、ここでミシェルに欲がでてきます。
「私…お友達が 欲しいな」

ここで午前零時に閉ざされた少女の世界で右手に神、左手に悪魔を宿したのです。この両手に宿った力は何なのですかね…?私は創造と破壊だと思います。

そしてなぜ神と悪魔を宿したかは、勿論お友達を作る為です。ではどうすればお友達を作れるのか。ここでキャンバスと屋根裏に閉じ込められている理由です。

そう、男の子なら閉じ込められない…。

もしくは

キャンバスでならお友達を作れる…。

という事ではないでしょうか。でもキャンバスに話し掛け笑いかけたりする子なんて可笑しいですよね。異変に気付いた狂人(=父親)はそれを恐れて死に物狂いで絞め殺そうとします。でも逆に自分が死んでしまったのです。ではどうやって?女の子が大の男に勝てるわけありません。

……ここで妄想を←
キャンバスに絵を描くのに、絵の具の他に必要なものがありますよね。ここには出てきてませんが…。指で描く、とは思えません。ということは…?
とまあ、あれなら父親を狂惨な死体に出来そうな気がします…。最後に残ったのは赤い(血の付いた)キャンバスと、空になった絵の具(父親の身体から血が全て流れ出たこと?)。
または、右手で生み出した何かか、左手で破壊したか(悪魔だから)…。

最後に1こ疑問が。ミシェルが言う「パパの幸せ」とはなんでしょうか。この考察からだと勿論ミシェルが男の子だったら、ですよね。殺してしまえば父親の夢は叶うと思っていたのでしょうか…?

またはここでは出てこない「母親」を示唆するのかもしれません。なぜ子供の元に母親が来ないのか。この世から居ないからでしょう。なら母親に会わせる為に死を与えた、という考え方もあります。

(因みに父親の変死事件は1887年11月21日に起こりました。)