……あー、やっぱりイオンがいないよ…。アニスの叫び声で私は目が覚めた。まじ落ち着けってんのー!着替えてイオンの部屋に行くとまだアニスは叫んでいた。長いアニスの叫び声で私たちの居る部屋に漸く来たジェイドは、私の隣に立った。…今、目合わせづらいのに。


「あ、そうだ!」

「?」

「クロエさまぁ〜イオン様は何処にいっちゃったのか、預言を詠んで下さいよぉ〜」


思い立ったようにキラキラとした瞳を私に向けて急にアニスは甘えた声を出した。一瞬私の顔の表情が消え去ったのをジェイドは見てしまったのか、眼鏡を必要もなく押し上げた。


「アニ〜ス、使えないクロエのかわりに私が詠みますよぉ」

「はわわっ!大佐もスコアが詠めるんですかぁ!?さすが玉の輿候補ぉ!」


ははははは、とあえて否定しないジェイドに私は膝蹴りを食らわせようとした。が、残念なことに膝を押さえられ、抱き合うような形でホールドされた。人が見てる中で抱きしめられている格好に思わず顔が赤くなった。


「昨日、イオン様は食料泥棒をしたチーグルを気にしていらしたでしょう?」

「んー…ああっ!たしかエンゲーブの北には東ルグニカ平野がありますね!!ってことはイオン様もそこに」


ぴょんぴょんと嬉しそうに跳びはねるアニス、さらに腕に力を込めるジェイド。2人の笑い声が部屋に響いた。


「……私いつまでこの状態?」

笑ってる2人に声はやはり届かなかった。私は眩暈を起こしそうになりつつも、もうすぐ起こるであろう事を思い浮かべた。



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