ハニーブラウンの髪が夕暮れで眩しく光り、まるで黄昏色のように変わる頃、私たちは――――――


「あー物理と化学と生物と英語と数学と現文と日本史と世界史どーしよー!」


「美々…それ全教科じゃん」



冷静なツッコミに私は机にへばりついていた身体を起こした。かろうじて握りしめていたシャープペンシルを動かし、物理の問題を解く。…………ダメ、頭がこんがらがってきた。



「うーーーー」


「頑張ろうよ、コレが終わったら当分はテストないよ?」


「だからってまだ中間だよ!?期末だってヤバいんだからぁあぁあぁ」



ファミレスのドリンクバーで私たちはねばって勉強をしていた。私はなんとか文系が得意、ツナは英語と理系が得意。だからお互いに教えあっているのだ。


「ほら、コレが終わったらうちで母さんがハンバーグ作って待ってるから」


「!頑張る!」


急に姿勢を正して机にかじりつくように勉強し出した私をみてツナは小さく笑って自分も問題集に目を落とした。



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