修学旅行まであと少し、そんなときに一本の電話が私を蒼白させた。
「――ボス、ヴァリアーが貴女に交渉がしたいと…」
「そ、それって…っ」
「――事実上のボンゴレ傘下介入、ですかね…」
ギリリ、と歯を食いしばった。ふざけないでほしい。まだ、1年以上、普通に過ごしたかった。
ボンゴレ傘下に入るということは本格的にマフィアのボスとして君臨し、顔も名前もさらけ出さなければならない。
今はまだ、大丈夫かもしれない。でもあのヴァリアーだ。私のことをきっと、調べているに違いない。…………逃げられ、ない。
私は諦めてもう1回受話器を取り上げた。
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文が短い(´;ω;`)