倒れ気絶した私をヴァリアーという暗殺部隊に所属しているスクアーロさんが医務室まで運んでくれたようだ。その後武さんをフルボッコしてそのまま武くんを連れて何処かへ行ってしまったとツナさんが顔を真っ青にして教えてくれた。気絶した時に夢を見た気がしたけど忘れてしまった。……なんだろう。


「あら真白、調子はどうかしら?」

「ビアンキさん…なんとか大丈夫です」


医務室から出てきた私にビアンキさんが声をかけてきてくれた。ビアンキさんはクロームさんを鍛えていたようだ。


「そうだわ、貴女も幻覚強化プログラムを使う?」

「クロームさんが、鍛えていたやつですか?」

「そうよ。そろそろいろんな相手を想定して戦う訓練をしなくちゃね……来なさい、鍛えてあげるわ」


そんなこんなで、私たちは自分のすべきことをやって、それが一つの方向に噛み合っていった。そして決戦の日を迎える頃には―――私たちの修業は完璧に仕上がることができた。




* * *



決戦の日当日――――





 「あ、おはようございます、正一さん」

「……おは、よう…真白さん…うぷ」

「…どうか、したんですか?」

「お、女の子たちに起こして貰ったんだけどね…」

「あ、大丈夫です言わなくて分かりました…(強烈だったのね…)」


正一さんと部屋に入ると着替えたツナさんたちがいた。すごく、かっこいい。この時代のスーツ姿の沢田綱吉を思い出した。きゅん、となる心を押さえつけて、私も隣の部屋で着替えを始めた。私に用意された服は、クロームさんのと似ているけど、スカートが短い分プリーツが入っていてふんわりさせ、ニーハイをガーターベルトで固定している。


「よし、準備できたな」


「いくぞ」


「おお!!」



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