廊下を歩いていると目の前にツナさん達が京子さん達となにか話していた。ちょうどいいからバジルさんを見てないか聞いてみよう。


「ねぇ、バジルさん知ら―――」

「ハル達にもミルフィオーレやビャクランやボックスのこと…今起きてることをもっと詳しく教えてください!!」


「「「!」」」


あーらら、やっぱり。そろそろこうなるとは思ってたけど…京子さんもハルさんもよく耐えたよね。私には無理、だって姿が分からないものの方が逆に脅えてしまうもの。知っていた方がいいに決まっている。自ら対処ができるから。でも彼らも子供、知らない方がいいと思ったんでしょうね。………あーあ、ボイコットか、勿論私は……―――。


「あ、私も京子さんたちにつきまーす」

「真白さんまで!?」


ツナさんたち、頑張れGJ!親指グッとやっておいた。




* * *



ツナさんたちは自分たちだけで生活しようとしたようだった。だからって急になんとかなるようなものではない、家事ってもんは(遠い目)。仕方ないから洗濯もカップ麺の残骸も私がこっそり片付けておいた。ついでにおにぎりも差し入れといた。それでも育ち盛りの男の子は足りないらしく、ストレスだけが溜まっているようだ。私はバジルさんとの修業を再開させていた。向こうも悪かったと思ってくれていたらしくお互いに謝りあって、違和感もなくなった。正確さや、細かい動きを沢山教えて貰った。


「んー、疲れたな…あ、京子さん何処にいくの?」

「今日からまたツナくんたちにご飯作るんで、買い出しに行ってきます」

「気をつけてね」


私は京子さんを見送ると元来た通路を引き返しトレーニングルームに自主練をしに向かった。途中でビアンキさんと話し、急にこちらへ走るツナさんと遭遇した。


「あ、ツナさんどこ―――」

「京子ちゃん見なかった?!」

「あ、さっき外に行っ――「そんな……っ」あ、でも買いも、の…―――行っちゃったよ」


私の話を聞かずにツナさんは慌ててジャンニーニさんにハッチを開けてもらい、猛スピードで外に行ってしまった。


「ツナをだましてどーする気だ?」

「修業に行きづまってるみたいだからリフレッシュよ」


………ビアンキさんはリボーンちゃんに惚れてんのか?まあきっとこのボイコットはもうすぐ終わる、そんな気がした。


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