「おいフウ太、ヒバリが前に言ってた白い悪魔ってなんだ?」
「この頃ボンゴレ側を襲ってる暗殺者だよ」
少し顔を青くさせてフウ太は言った。リボーンは眉をひそませて次の言葉を待った。
「ファントム、白い悪魔…両方ともその暗殺者の名前じゃないんだ、本名どころか顔も性別すら分からない…………白い髪に白い服を着ている、それくらいしか情報がないんだ」
「………強いのか」
「うん、ファントムが奇襲したファミリーは全滅、しかも1人で」
リボーンは驚いた。自分と同等かそれ以上の実力…思わずヒットマンとしての性、戦ってみたいと思ってしまった。……アルコバレーノとしてではなく、昔の自分で―――。
「……リボーン?」
「…ん?ああ悪かったなフウ太、明日はダメダメディーノが来るからな、早く寝るぞ」
ふと、レオンが心配そうに自分を見ていることに気が付いた。こいつは聡いからきっとオレの気持ちに気付いたんだろーな…。一撫でして相棒を安心させ、ピョンと椅子から飛び降りた。
まだ、解らない。
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