「ひっく、もーおーぅー!こぉんなせいかちゅ嫌なんでしゅよーーっ!」
「そ、うなんだ…(キャラ変わりすぎだな…)」
「そとにも行きぢゅら、ヒッ、いしぃーなんなんだよぉーーーーーっ!」
「そ、う…(………)」
「兄しゃんはぁー私をーーーー束縛ししゅぎなんでしゅーーっ!」
ピク、と綱吉のグラスを持つ手が揺れた。思い詰めた顔で浮かぶオレンジを見つめる。
「……俺が、助けましょうか?」
「…ほぇ?」
「俺が貴女を守りましょう」
ここで真白の意識がなくなった。バタンと倒れた姿に綱吉は小さく笑いながら携帯を取り出す、かけるのはボンゴレの右腕と恐れられるようになったあの人。
「隼人、こっちに車まわして―――うん、見つけたから」
ふわふわと黒い髪を撫でる。染めてしまっても、彼女は白蘭に似ていた。世界を守る為には、彼女は必要だ。俺にも―――。ブラックカードをマスターに見せ代金を払い、真白を横抱きして外に出る。もう隼人がベンツを用意していた。中に入るとメガネをかけた男が1人。
「正一、例の装置はどうだい?」
「後少しだよ。…彼女が真白なのかい綱吉君…」
「うん、そうだよ正一……可愛い可愛い真白…」
真白の頭を自らの膝に乗っけてふわふわと撫でる。真白と綱吉、2人とも穏やかな顔付きだった。正一も思わず頬を緩ませた。
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