「えーー!?あの娘がミルフィオーレのもう一人のボスーー!?」

「やはりお前のことだったんだな。でかくなったなユニ」

「はい、リボーンおじさま」


え、待てよユニちゃん?この赤ちゃんに向かっておじさま?ツナさんも同じ事を思ったらしくリボーンちゃんを指差した。グキッ。あ、痛そう…言わなくてよかった。


「あ…首におしゃぶりさげてる…赤ん坊でもないのに??」

「はじめましてボンゴレのみなさん」


ユニちゃんがにっこり笑うと恭弥さんを除く過去のボンゴレファミリーの顔が赤くなった。ん、ハルさんが怒ってる…?どうやら兄さんは無理やりユニちゃんを劇薬で操り人形にしていたらしい。その事実ににんまり笑う白蘭兄さん、動揺するツナさん。でも、ユニちゃんは笑ってずっと遠くに避難していたから無事だったと言った。


「白蘭、あなたと同じように私も他の世界へ翔べるようです」


………………、なんかマフィアを通り越してすごくスケールの大きい話になってる気がする。って、世界を救う為に過去からツナさんたちを連れてきたあたりからもう凄くなってるか。そんな事を考えているとスッと後ろから誰かが私の前に立った。……えっ。


「ねぇ、そこの君…真白は僕のだからね」

「……………え?」

「きょ、恭弥さん…………?」


今まで黙っていた恭弥さんがずいっと前に出てきたと思ったら、10年前の恭弥さんとは話したこともないはずなのに僕のもの扱いされた…。兄さんはユニちゃんとの会話を放棄してこちらを優先させた。


「ちょっと、真白は僕のなんだから変な事言わないでよねひっばーりチャン?」

「草壁が僕が彼女を気に入ってたって言ってたんだ。君の妹なのが残念なくらいだよ」


それを鵜呑みにしちゃったんですか。まあ、一目見て気に入ってたけどね、とサラリ爆弾発言まで頂いた。……兄さんからさっきより恐ろしいくらいの殺気。





「真白………いやファントム、そろそろ本気をだそうか♪」


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