▼
「……変なこと言って、ごめん……幹也のこと、信用してないわけじゃないんだ。ただ、単純に……俺、きっと自分に自信がないんだと思う。でも、俺……決めた。もう、なにがあっても、例え 幹也が他の人を好きになっても、絶対に諦めない。頑張って、縋って……幹也のこと絶対離さない」
幹也は真人の言葉に目を丸くした。
それから、はにかむように微笑む。
「……うん。わかった。……それに、俺……今は、真人だけだよ」
そう言うと、幹也は恥ずかしそうに膝に顔を埋めた。
真人の胸の中に愛しさと嬉しさと……あたたかい感情だけがいっぱいになって、満たされる。
幹也を、好きで良かった。
幹也が俺を好きになってくれて何より幸せ。
ほかのどんなものも敵わない、俺の人生で一番大きな光だ。
「……俺も、幹也だけが好きだよ」
真人は微笑むと、幹也の手を握った。
熱い、太陽みたいな体温に愛しさが募る。
このままずっといられたらいい、と真人は思った。
■END■
prev / next
(28/30)