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「……せーふく……なんだ、それは」


「へ……あの……カズマ さん?」


「カズマでいい。ところで、"せーふく"とは、なんだ」


……む、無駄に真剣で曇りない目……!


なまじ顔が綺麗な分、迫力がある。


「あ、あの……ええと……」


真人が口ごもっていると、見かねた満りんがフリップを取り出した。


「はぁい、では異世界からやってこられたカズマ様に、異界の人でもわかる!満りんの制服講座ですv制服とは、会社・学校あるいは軍隊・警察など、ある一定の集団や組織の所属者が着用することを目的に規定された服のこと(by wikipe●ia)でぇっすvv あ、でも今回はスッチーとか警察とかはナシで、学生の制服の話なんですけど。男の子と女の子ではデザインが違うことも多くて……たとえば……こーんなのとかvv」


無駄にハイテンションな満りんの持つフリップには白をベースに襟の部分とスカーフが黒のクラシックなセーラー服の写真があった。


「……これ、いいな……」


カズマは静かに呟いた。


「あ、あの……カズマ、さん……?」


真人は一言 呟いて以来 押し黙ったままのカズマに呼びかける。


しかし、真人の声はカズマには届いていなかった。


……この状態には自分にも覚えがある。


これは……まさか……


頭にひとつの仮説が過ぎる。でも、まさか。カズマさんに限って、そんな……っ


しかし、脳内に流れ込んだイメージに真人は自分の仮説が正しかったことを知るのだった。




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