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「あなたは……王様なんですか?」


真人はおずおずと訊いた。


すると、切れ長の目の男は事も無げに言った。


「正確には、王子だ。第一位王位継承者」


はっきりとそう告げた彼の言葉にカラダの力が抜ける。


……俺は今、とんでもない人と一緒にいるんじゃないだろうか?


呆然としていると、満田……もとい、自称・"満りん"が謎のステッキを振りながら言った。


「ご説明が遅くなりましたが、いい加減説明です♪創造主からの伝言をお伝えしますから耳の穴かっぽじってよぉぉーく聞いてくださいねっ ええと、"ここはパラレル世界・新婚さんなのにイケメンなのに残念!です。おめでとうっ あなた方は大変残念な旦那様です。可愛い奥さん(一名男ですが)がいるにも関わらず、愛情は常に空回り、日々たくましい妄想をポーカーフェイスの下に隠す残念イケメンキャラです。今日はそんな残念無念な痛んだ頭のお二人に軽快なトークイベントを繰り広げていただきたいとお呼びした次第です。つまりは単純に本編とは無関係のIFの世界です。画面の前の淑女たちを愉しませられるように頑張ってトークするがいい!"……だそうです」



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