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世話係の青年・ネイザーは昨日から我がままを言って聞かない美蘭に深い溜息をついた。
「そうだけど……だからこそ見たいのよ。どんな人たちがこの国を守りたいと思ってくれてるのか 興味があるの。それに、私 そのへんの不良には負けないくらい武術には自信があるから、護衛師団長に選ばれる人が本当に私に必要な強い人なのか 確かめておきたいし……!」
「それは何度も聞きましたが、だめなものはだめです。美蘭様もご存知でしょう?我が王国の護衛軍師団長に選ばれると、どんな特権が与えられるのか。それを狙う悪人も多数紛れ込む武術大会の観覧なんて、絶対に許可できません」
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