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「……何てくだらない夢なんだ」


思わず怪我がないか身体を確認してしまってから、俺はため息をついた。

物騒な王子様だ。あんなのが実際にいたら国民のクーデターが起きちゃうんじゃないか。


何にしても、また夢に未来が出てきた。

そのことが、悔しいというか納得いかないというか、何というか。


「そりゃ、斬るとか言われたらさすがに、助けるけど……」


きっと、誰かに未来を叱ってやってほしいっていう願望が、あんな形で現れたんだ。そうに違いない。

未来が恋しくてまた夢に見た、とか、そんなわけじゃないんだ。絶対に。



携帯を開くと『あんま意地張るなよ』とだけ書かれた吉田からのメールが届いていた。



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(9/16)

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