present | ナノ


▼ 

‐おまけ‐


「カズマ様!ノグ国のみなさんからお返事が来ました!」

「そうか、よかったな」

「カズマ様にもほら、よろしくって」

「ああ」

「それから見てください!アガタ陛下が作ってくれた押し花のしおりです!」

「……何?」

「もらったお花が育ったことも喜んでくれてるみたいですし、優しい方ですねえ」

「……『よかったね』しか書いていないように見えるが」

「はい!それです!優しいです!」

「…………」

「あの……カズマ様?お顔、こわいですよ?」

「その栞、使うのか」

「え?もちろん、使います、けど……カズマ様?」

「何でもない」

「あっ、もしかしてこれ、欲しいんですか?」

「違う」

「……?あの、まだお顔、こわいですけど……」

「とりあえずその手紙と栞はそこに置け」

「え?はい……きゃあっ!?あの、カズマ様?なんで急に…えっと……」

「心が狭いのはわかってるんだ」

「カズマ様?えと、あの、離して……?」

「嫌だ」

「か、カズマ様?お仕事、しなくていいんですか?」

「する。後で」

「え、えっと、……?」




prev / next
(6/6)

[ bookmark/back/top ]




×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -