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「草野球チーム、メンバー募集!
野球が大好きなあなた!
私たちと一緒に
汗を流しませんか?
練習時間は、 」
ああもう!
何で俺がこんなことやらなきゃいけないんだ……
誰だよ、じゃんけんで決めようなんて言った奴。
こういうの得意な奴がやればいいんだ。
俺はパソコンも苦手だし、うまい文句も考えられないし、
……野球が大好きなのかもよくわからないっていうのに。
少年野球の頃から『4番・ファースト』でずっとやってきた。
体格にもわりと恵まれていて、一発がある怖いバッター、と敵チームの奴らに認識されていた。
中学生の頃、親友が病気になった。
同じ野球部で、補欠だったけど、ほんとに仲がよかった。
手術前にある試合でホームランを打つ、と約束した。そしたらお前の手術も成功して、病気も治る、と。
安いドラマによくあるエピソードだが、そのときの俺は真剣だった。
本当に。
なのにその日に限って、ホームランどころか、ヒットさえ出なかった。
チームは勝ったのに、俺だけ大ブレーキだった。
空振り三振/サードファウルフライ/ライトライナー/空振り三振
どうやってアウトになったかさえもいまだに覚えている。
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