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『次の飲み会は大変ね』

彼女が肩をたたく。

来てくれていたことにも気付かなかった。情けないところばかり見られている気がする。




どうして彼女は俺なんかを好きになってくれたんだろう。



唯一、ここ一番で最高の結果が出たのが、彼女に告白したときだ。

でもいまだに、あのときの「私も好きだった」ということばが信じられない。


彼女を信じられないという意味じゃなくて、自分を信じられない、という意味で。


めったに自分から手もつなげないし、うまい言葉で彼女を喜ばせることもできない。

ただ「よそ見をしない」くらいしか取り柄のない男だ。


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