短編そのた | ナノ


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幸い学校周辺は人の乗り降りが多いから、全力でこげば、追い付けるかもしれない。

いや、追い付く、絶対に。


どんなに俺が話しかけても、「世界が違うから」と、相手にもしてくれず、笑いかけてもくれなかった、あのこ。


たくさんちょっかいはかけたけど、肝心なことを、まだ言ってない。


このままじゃ、夏休みの間ずっと会えなくて、距離ができてしまうかもしれない。


他の奴にとられるかもしれないし、

いや、そうじゃなくて、会いたい。

俺はあのこと夏休みも会いたい。


だから、言わなくちゃ。


あのこに、直接。

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(2/11)

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