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――そんなに私が信じられない?
尋ねようかと思ったこともある。
だけど、たぶんそうじゃない。
あの人が信じられないのは、自分自身。
確かに、周りを見ればあの人よりかっこよくて頼りがいもあって男らしい人なんて、たくさんいる。
それでも私は、あなたを好きだと、言ったのに。
私が好きなあの人を、あの人自身が信じられないのは、本当はすごく辛い。
でも、言葉でどうこうできる問題じゃない。
いくら私があの人に「好きだ」と百回繰り返したって、意味はないと思う。
それなら、言葉に頼らずに、私はいつも、彼のそばにいる。
彼がどんなにエラーをしても野球から離れられないみたいに、ずっと、そばにいる。
同じなんだよって、いつかわかってくれるだろうか。
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