草野球 アナザー | ナノ


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今日、人生の区切りを華麗に飾ってみせたタカハシ。


タカハシを長年応援し続けて、涙をこぼして見送る彼女。

そこに寄り添うパートナー。

その腕には、小さな命。



タカハシがいなくなっても、このチームは続いていく。


それは私も同じ。
私がいなくなっても、会社は何もなかったかのように回り続けるだろう。


それが少し寂しかったけれど。



彼女たち三人を見ていたら、なぜか、そのことが嬉しいような気がしてきて、私も少しだけ、目頭が熱くなった。



今日のこの日に起きた、私だけが知っている奇跡に、「ありがとう」と心の中で頭を下げた。



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